ニュージーランド人はパーティ好き。
友人を家に招いてのホームパーティが多い。
今まで圧巻だったのは、ボブ&コリーンの70歳のお誕生日パーティ。
娘さんの大きな家を借りて100人以上のお客さんを呼んでの大パーティ。
遠方からくるお客さんのために、モーテルの部屋をたくさん借りてのパーティ。
あのパーティをふつうの家でやろうというのは、すごい。
普通の家とはいっても、当時娘さんはお店をやっていたのでそこでコーヒーや軽食もだしていた。だから大勢が座れるスペースはあった。
そのお店に借りたテーブルや椅子を持ち込んで、ピアノも持ち込んでの大パーティ。ディナーはケータリングを頼んだようだ。
大きな大きなハムの塊をみた。パイナップルとさくらんぼがたくさん飾ってあった、「マッチ売りの少女」に出てきた夢の中のご馳走のよう。
あのパーティはすごかった。
ニュージーランド人ってこんな派手なパーティをするのね、と。
ディナーの始まる前から飲み始め、ディナーが終わってもずっと夜更けまで踊って飲むのだが、それはずっと立ち飲み。
ニュージーランド人はタフである。
手でつまめるフィンガーフードと呼ばれるものをつまみながら、飲む、飲む、飲む、踊る、踊る、そして飲む、飲む。
そういうこちらのパーティでは、「テーマ」を決めることが多い。
例えば、ボブ&コリーンの金婚式のパーティでは、二人が17歳のときのダンスパーティではじめてであった時の思い出の曲「Bottun and Bow」がテーマ。
会場へのバスの中でも、この曲が流れ、会場でのBGMはもちろんこの曲。
ボタン(Buttun)とリボン(Bow)がパーティのテーマのなっているので、壁には金色のボタンとリボンが飾られ、配られたコリーン手作りの小さなケーキもリボンの形であった。小さなボタンのついた箱にいれられて。
友人のマギーの40歳の誕生日パーティは、Blingがテーマ。
ピカピカジャラジャラという意味。
金貨をいっぱいつけた海賊や、全身スパンコールのピカピカおばさんがたくさん出席していた。
このあいだお呼ばれした、写楽の友達のフェイドラちゃんの3歳のお誕生会のテーマは、
「Butterfly or Fairy」であった。
蝶々か妖精がテーマだったので、みんな背中に羽をつけて参加。
写楽は、一張羅の浴衣に蝶の羽をつけて。
妖精というよりは、ちっこい妖怪のようであったけど。
座敷わらし?
走り回る座敷わらし。この家に幸運がくるに違いない。
プリンセスや妖精が大好きで、ピンク色の大好きなフェイドラちゃんは、ピンクの長いドレスで正装。
ものうげな視線が色っぽい3歳。
実は、ちょっと風邪気味で調子悪かったみたい。かわいそうに。
フェイドラちゃんのお母さんのメラニーの力作。
蝶々のバースデーケーキ。
このカラフルな意匠をこらしたアイシングのケーキは、ニュージーランドの子どもの誕生日の定番らしい。
子どもの好きなものやキャラクターで作るケーキ。
甘い、甘い、ケーキ。奥歯が痛くなるほど甘いねんね、これ。
でも、お母さんが時間をかけて自分のために作ってくれた世界に一つしかないケーキ。それが子どもにとってスペシャルなんだね、きっと。
メラニーがこう言った。
「私が小さい頃、マザーがこうやってアイシングをつかって、カラフルなケーキを作ってくれたの。だから、私もマザーがどうやっていたかを思い出して娘のためにつくってみた。」
その言葉が印象的だった。
バースデーケーキを小さく切り分けるメラニーと、ひとりひとりに渡してあげるフェイドラ。
あたたかい光景だ。
12月に3歳になる写楽。
今年は、お友達を呼んでランチパーティをする予定。
「はっぴーばーすでー(誕生会のこと)に、みんな呼ぶのー」と楽しみにしている。
最近、急に「ピンク色が大好き!」と言い出した写楽。
母は、あまりピンクは好きではないのだが、まあええわ。
ピンクが好きって急に女の子みたいなことを言い出したのもまたおもしろい。「ピンク色と赤色が好きで、きいろいろはダイキライ」なんだそうだ。
今まで、黄色のプーさんグッズを喜んでもっていたくせに。
写楽のお誕生会のテーマは、「ピンクと赤、そしてハート」ということにした。
はじめに写楽に「どんなケーキがいい?」と聞くと、「てんとう虫!」といわれて、あせったわし。
「てんとうむしぃぃー?そんなちっこいちっこいケーキ、みんなで食べられへんやん。大きなケーキにしよ。大きいハートはどう?」と軌道修正。
「大きなてんとう虫のを作ればいいやん」と言うほどにまでは、まだ知恵のまわらぬ3歳児。
誘導すれば、のってくる。助かった。
ハートのケーキは、蝶々よりも簡単そうでよかった。
ニュージーランド風にアイシングにせずに、自分が作りなれてるいつものスポンジケーキをアレンジしようと思っている。
母が自分のために作ってくれたということが、写楽の記憶に残ればそれでよい。
ピンクと赤とハートがたくさんあふれた写楽のお誕生会。
どんなんになるかな?